予防歯科
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歯と歯茎を守る
歯と歯茎の問題でもっとも多いのが虫歯と歯周病です。その原因は細菌からなる歯垢で、これは、プラークとも呼ばれます。歯垢の沈着を防ぐには、お口の中の清潔を徹底する以外に道はありません。そのために大切なのが、歯科で定期的に実施するクリーニングです。必要に応じ、お口を清潔に保つ方法や正しい食生活などについてもご説明いたします。これは治療の基礎をなす大切な工程です。
時間をかけてしっかりと
ご記入いただいた問診票を基に、今までにかかったことのある病気やご希望などについて詳しくお伺いし、患者様一人一人に適した予防計画を作成いたします。歯科矯正のためにブラケットを装着している方や、薬の服用で唾液の分泌や歯茎の表面に問題のある方、あるいは、放射線治療により、全く唾液を分泌できない方など、それぞれに全く異なったアプローチが必要となります。特に妊娠中の方では、ホルモンバランスが大きく変化し、それが原因で歯茎から出血するケースがよく見られます。その場合、血流に細菌が入りやすく、胎児に危険を及ぼすことにもなりかねません。
予防歯科では、予防処置を専門とする歯科衛生士が、必要に応じて超音波器具も使用し、手の届く範囲にある歯垢をすべてきれいに除去します。その後、歯の表面を滑らかに研磨し、最後に虫歯予防のために特殊なフッ素コートを塗布して表面を強化します。これにより、新たな感染を確実に防ぐとともに、歯茎表面の炎症や歯茎の出血(歯肉炎)も治療することができます。
歯周組織に問題がある場合(歯周病)、予防歯科のクリーニングは、実際に歯周病治療を始める前の準備処置となります。歯周病治療が必要となった場合、治療終了後に歯科衛生士によるクリーニングを定期的に実施することで、治療後の健康な状態を長期的に維持することができます。
細菌検査
どの程度の頻度で予防歯科の実施が必要となるのかは、患者様一人一人の危険因子、すなわち、虫歯や歯周病の原因をなす細菌の活動性に左右されます。これは、問診票の様々な項目を分析することで特定することができます。しかし、より正確かつ詳細な評価をご希望の場合には、細菌の活動性検査も実施しています。
予防処置後に歯科衛生士から、次回実施時期についてお話しさせていただきます。実施期限が近付いてきたら、当院から電話またはメールでお知らせすることも可能ですので、ご希望の方はお申し出ください。
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